BIMイノベーション BIM3.0

BiMA(ビム・アーキテクツ)が、BIMへ移行するまでのプロセスについてご紹介します。
BIM1.0~4.0と4段階に整理しています。最近は、BIM5.0が見えてきたところもありますが各段階で見えたこと
気づいたことをご紹介しますので、これからBIMへ移行する方に参考にしたいただければと思います。
(全4回連載)

BiM 3.0 Collaboration

TOPICS

BIMの業務に必要なことを考える

BIMをはじめて、3Dを作成することのメリットはあるのですが、時間と労力が釣り合わないことを
解決するために、業務について再度課題を整理することにしました。

プレゼンテーション時には、多くの資料を作成し、限られた時間での提案していました
1時間のプレゼンを30分にするための手段を考えてみました
この時点で、図面の不整合が無く、3Dを作れることは分かっていました
情報量が多く、わかり易い表現は、動画です
従来は、パースや動画はイメージで、設計情報と同じではなかったので参考資料の扱いでした
BIMでは、図面と動画は同じプライオリティで扱うことができます

そこで、3分の動画とプレゼンシート10枚を作成して
30分のプレゼンを行うことを実行することにしました

3分の動画の効果

計画建物と周辺敷地との関係は、鳥瞰で建物を一周見る動画を作成し
メインの動線に合わせて利用者視点の動画を作成しました
合わせて、サービス動線として管理者視点の動画も作成することで
施設の利用イメージと運用イメージが想像できるため計画を図面とパースで
一生懸命説明した内容がたった3分で伝わります。
それだけ、情報量が多いということです

現場では、全室パースを入れたマテリアルシートを作成

従来は、マテリアルボードを作成し、壁紙や巾木などをボードに貼ってプレゼンをしていましたが
全部屋のパースに、使う材料の品番やイメージを入れたA3のシートを作成してプレゼンするスタイル
変更することで、メールとのやりとりで意思決定ができたり、現場の職人レベルでも
マテリアルシートを見れば仕上げの切り替えや納まりが一目瞭然となります

結果的に、現場での打ち合わせ回数を大幅に低減することができ
施主の承認と施工者への指示を効率的な対応が可能となりました

CGイメージと実際の空間イメージが同じ

CGイメージと竣工写真がほぼ同じ印象
図面から想像していたものよりも、遥かに正確に表現されたBIMモデルからのCGイメージは
実際の空間の印象とほぼ同じです。

下記の事例は、設計時のCGと竣工写真は同じ印象に思う方が多いと思いますが
大きな減額を行なったなかで、実現しているデザインです
通常では提案の時間、承認の時間、現場との調整の時間が必要で
柔軟にスピーディには対応できませんでしたがBIMでは対応が可能です

CGイメージ
竣工写真
TOPICS