【初心者向け】Revitの「ファミリ」が難しい理由とは?
Autodesk Revit(オートデスク・レヴィット)を使っていて、
「ファミリがよくわからない…」
「編集してたらすぐエラーになる!」
と感じたことはありませんか?
この記事では、Revit初心者がつまずきやすい「ファミリが難しい理由」を6つに整理してわかりやすく解説します。
TOPICS
1. ファミリの仕組みが複雑で抽象的
Revitファミリは単なるパーツではなく、「パラメトリック(可変)」な3Dオブジェクトです。
- 幅や高さを変更できるパラメータ設計
- 材質・表示・動作まで細かく制御可能
柔軟な設計ができる反面、仕組みの理解に抽象思考が求められます。
2. 専用エディタと多くの概念が必要
ファミリの編集は、通常のモデリングとは異なる専用エディタを使います。
- UIが独立していて最初は戸惑う
- 参照面・拘束・パラメータなど覚える用語が多い
- ちょっとした設定ミスでエラーになる
3. ファミリの種類が多すぎて混乱する
Revitには以下のように複数のファミリが存在し、用途が異なります。
ファミリの種類 | 特徴 |
---|---|
システムファミリ | 壁・床、天井など、ロードすることや独立したファイルとして作成できない |
コンポーネントファミリ | ドア・窓・家具など、ファミリテンプレートを用いてユーザで作成可能 |
インプレースファミリ | 独特のデザイン形状を作成する際に利用 作成したプロジェクト内でのみ使用可能 |
最初はどれを使うべきか迷いがちです。
4. パラメータ設定の難しさ
寸法や配置などをパラメータで制御できるのがRevitの強みですが…
- 複雑な条件になるとエラーが発生しやすい
- ネスト構造(ファミリの中にファミリ)では論理設計が必須
意図通りに動かすには試行錯誤が必要です。
5. 作成後の再利用・管理が大変
- 同じカテゴリでもプロジェクトやメーカーごとに別のファミリが必要
- 構造が複雑になると修正や再利用が難しい
- 他人が作ったファミリは中身の理解が困難
メンテナンス性を意識した設計が求められます。
6. 日本仕様への対応が手間
- Revitは海外仕様が基本なので、日本の図面表現に対応しづらい
- 建具記号や仕上表など、日本独自の要素を整備する必要あり
日本の設計実務に合わせるには、独自の工夫と設定が必要です。
まとめ:Revitファミリが難しい理由は多層的
観点 | 難しい理由 |
---|---|
概念 | パラメトリック制御が前提で複雑 |
操作 | ファミリエディタの使い方が独特 |
種類 | ファミリの分類が多く混乱しやすい |
論理 | 条件設定やネスト構造の設計が難しい |
管理 | 再利用やメンテナンスに手間がかかる |
実務 | 日本の建築基準に合っていないことが多い |
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