はじめに
AReX-Styleは、建築BIM業務を効率化するための自動化コマンド群を提供しています。
本記事は、AReX公式ポータルで紹介されている【初期設定】コマンドに関連する「パラメータ定義ファイル」について、実務での活用方法や編集時の注意点をわかりやすく整理したAcademy向けガイドです。
AReXを運用する中で、
- どのファイルが参照されているのか
- パラメータを変更したいときはどうすればよいのか
といった疑問を持つ方は少なくありません。
初期設定で取り込まれるパラメータは、AReXの自動化処理が正しく動作するための“基盤”となる重要な要素です。
本ガイドでは、パラメータ定義ファイルの構造や編集時の注意点を、実務に役立つ視点で丁寧に解説します。
AReXをより安心して活用するための基礎知識として、ぜひご活用ください。
パラメータ定義ファイルとは
AReXの【初期設定】コマンドは、あらかじめ用意された[パラメータ定義ファイル]を参照し、必要な共有パラメータをプロジェクトに自動で取り込みます。
このファイルは、AReXの自動化処理が正しく動作するための“設計図”のような役割を持っています。
【初期設定】コマンドで取り込まれるパラメータは、以下の ファイルによって定義されています:
- SharedParameters_Family.csv
- SharedParameters_Planner.csv
- SharedParameters_DD.csv
- SharedParameters_ST.csv
- SharedParameters_CM.csv
- SharedParameters_FM.csv
これらは AReX-Style インストール時に自動生成され、以下のパスに配置されます:
C:\Users\Public\Documents\BiM ARCHITECTS\AReXStyle20**\System
※ Revitバージョンによりフォルダ名が異なります。
※AReXタブ>[ヘルプ]パネル>▼【AReXフォルダ】からアクセス可能です。
共有パラメータファイルとの関係
AReXのパラメータ定義ファイルは、「共有パラメータファイル(.txt)」をもとにパラメータを生成します。
AReXが初期設定で取り込むパラメータは、まず共有パラメータファイルに登録されたうえで、プロジェクトへ追加されます。
つまり、
- パラメータ定義ファイル=AReXが参照する設計図
- 共有パラメータファイル=Revitが理解できる形式に変換されたデータ
- プロジェクトパラメータ=実際にモデルで使用されるパラメータ
という関係になっています。
この仕組みを理解しておくことで、AReXの初期設定がどのように動作しているかがより明確になり、パラメータ管理の精度向上にもつながります。
パラメータ定義ファイルの構造
パラメータ定義ファイルは、Revitの共有パラメータ仕様に基づいて構成されています。
主な項目は以下のとおりです。
- GroupName:パラメータの分類
- Name:パラメータ名
- Type:データ型
- IsInstance:インスタンス/タイプの区別
- Category:適用カテゴリ
AReXはこれらの情報をもとに、必要なパラメータを正確にプロジェクトへ登録します。
編集時の注意点(重要)
パラメータ定義ファイルを編集する際は、以下の点にご注意ください。
誤った編集はAReXの動作に影響する可能性があります。
- ファイル名を変更しない
➡️ AReXがファイルを認識できなくなります。 - 既存パラメータの削除・名称変更は慎重に
➡️ AReXの処理が正常に行えなくなる場合があります。 - データ型(Type)を変更しない
➡️ Revit側で不整合が発生する可能性があります。 - カテゴリ(Category)の変更は非推奨
➡️ 適用対象が変わり、意図しない動作につながることがあります。
SharedParameters_◯◯.csvの編集方法
AReXフォルダ内にあるパラメータ定義ファイルを開きます。
AReXタブ>[ヘルプ]パネル>▼【AReXフォルダ】
C:\Users\Public\Documents\BiM ARCHITECTS\AReXStyle20**\System
テキストエディタで編集可能です。
追加したパラメータが正しく扱われるよう、AReX_Parameters.txt と整合性をとることが重要です。
追加したいパラメータや修正したい項目を確認し、必要に応じて編集します。
不明点がある場合は、既存の記述を参考にしてください。
まとめ
パラメータ定義ファイルは、AReXの自動化処理を支える重要な設定ファイルです。
共有パラメータファイルとの関係を理解し、正しく管理することで、AReXの動作がより安定し、社内標準の運用もスムーズになります。
正しいパラメータ管理は、AReXの自動化精度を最大限に引き出し、プロジェクト全体の品質向上にもつながります。
AReXを最大限に活用するための基礎知識として、ぜひ本ガイドをご活用ください。
