AReX-Styleとは

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Revit アドオンツール

Revitアドオンツールは、Revitというプラットフォームを使って、
作業や業務を効率的にするための機能やExcelなど外部ツールと連携することができる
Autodesk社が公開しているオープンソースを使い開発したツールです。

Revitはアメリカで開発しているアプリケーションのため日本仕様に作られているわけではありません。
そのためアドオンツールとして、Revitの標準機能では対応しきれないモデリングや図面化の便利機能などを
開発企業や自社で開発することができます。

AReXは、BiMA(ビム・アーキテクツ)がコンサルティングツールとして、提供するために開発していた製品です。
そこから、一般向けの製品と発展していきました。

最初は、Revitの面積集計で少数点以下第二位の切り捨て処理ができないためRevitでモデルを作成しても
面積は電卓を叩いてExcelに入力するというのが無駄と思っていました。
そこで、桁処理とExcelへ自動集計するツールを開発し、そこから意匠設計のためのツールとして展開しました。
当時は、「AReX-123」という製品名で開発をしていて
(AReX-1)基本設計、(AReX-2)実施設計、(AReX-3)構造その他、という内容でした。

Revitアドオンツールを使うことで、作業時間の短縮や業務の効率化を実現できます。
人材が不足している現代は、技術的な経験不足、技能伝承の継続ができないなどの問題がありますが
ITを使って仕事を集約すること、技術的なサポートすることができます。

1名の人材を確保する時間と労力、その人材を教育して実務へ対応できるまでの時間と労力
そして、その雇用を継続するたの労力を考えると、少数の人材でRevitアドオンツールを使って対応する方が
時間も労力も少なく、技術も残せるので費用も抑えられることにもなります。

AReXの開発コンセプト

「BIM業務を効率化するための情報活用と適切な判断を実現するツール」を目指しています。
便利ツールの集合体では無く、実務を便利にすること、Revitで仕事をして、その中で判断ができることを
重視して開発を進めています。

「AX Workflow」では、BiMAの知識と経験を集約した実務で使えるワークフローを近々公開します。
AReXという製品を開発してきて、目指してきたBIM業務の効率的なやり方を示します。
そこから、自社仕様へと展開してもらいたいと思っています。

AReXは、各社の環境や仕様に合わせたカスタマイズができる製品です。
各社の図面表現に合わせた図面枠、仕上表、建具表、タグなどの設定ができます。

意匠設計から構造設計、生産設計、施工、維持管理と建設ライフサイクルをサポートする製品となっています。
意匠設計向けとして、AX-Starter CollectionAX-Design Collection
構造と生産設計の施工向けとして、AX-SC Collection
意匠と構造、施工に加え、維持管理など全機能を使いたい方向けのAX-Manage Collection
として、建築分野別に製品をパッケージを選択できるようになっています。

また、今後はAReXの導入企業の交流の場をつくり、共通仕様になるような仕様については
製品から提供できる仕組みを作ろうと考えています。

AReXを使って、日本のBIMプロジェクトを支援し、新しい建築を実現できればと考えています。

AReXの特徴

AReX-Styleでは、何ができるか?
特徴的な、意匠設計の機能と、施工に対応したモデリングの機能について説明します。

意匠設計については、企画設計、基本設計、実施設計まで完成度の高い製品となっています。
2Dから自動モデル化を行うことができるため、2Dでボリューム検討を行ってから3Dモデル化ができ
一般的に平面的に検討するプロセスは大幅に効率化できます。

自動化プロセスのおかげで、適切なファミリを使ってモデル化がされています。
部屋名や仕上と下地情報なども社内仕様に合わせた名前のモデルが作成
されているので、チェックの手間を大幅に削減できます。
2Dからモデル化時点で、実施設計時に必要となる壁の接点ごとの分割も自動的に行っているため
シームレスに実施設計まで利用できるBIMデータを初期段階から作成支援をしています。

どのようにBIMモデルを構成したらよいかを考えているため、適切なモデリングや属性情報を
実現しています。

LOD400(生産設計レベル)のモデルが自動で作成できるのもAReXの特徴です。
Revit標準機能で、LGSの下地や仕上部材の作成をするためには部材を作成するための
作業用のビューの作成、作業面の設定、部材ファミリの作成、部材配置の寸法など
必要な技術や知識が多く誰にでも作れるものではありません。


AReXでは、誰でも作成できるのが特徴です。
部材を選択するだけで、作成するための部材ファミリを自動で選択し、必要な寸法を表示し
作業用のビューや作業面を作成せずに、部材ファミリを配置してモデルを作成できます。

AReX-Styleでは、この自動化プロセスを理解することが若い世代への建築教育になると考えています。
誰でもできることは簡単なことですが、適切な判断をするためには仕組みを理解することが必要です。
経験により仕組みを理解する時代から、情報化から知識へ得る時代へとなると思います。

そういった意味では、AReXはRevit支援ツールにとどまらず建築教育や社内仕様や技術の伝承のための
ツールにもなるのではないかと考えています。

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