はじめに
こんにちは、AReX‑Styleサポートチームです。
「壁下地割付」は、壁の構成を部材単位で自動生成し、施工レベルの詳細モデルを短時間で構築するための AReX‑Style コマンドです。
Excel のスタイルリストを基準に、構造・下地・仕上の部材を正確に割り付け、開口部周りの補強、ピッチ調整、目地生成など、従来手作業で行っていたプロセスを自動化します。
2021 以降のアップデートにより、
- 複数壁を一枚として割り付け可能、
- スタイルセットによる自動選択機能、
- 設定イメージ(図解)の追加、
- ボイド厚の仕様改善
など、実務で必要な精度と操作性が大きく向上しました。
この記事では、壁下地割付を「初めて使う人」でも迷わないよう、わかりやすく解説します。
壁下地割付を使う前の事前確認
必要ファミリのロード
AXクラウドファミリパレット → AXコマンドファミリ一覧 → AX‑CM を選び、
「壁下地割付」タブの必要ファミリをロードします。
Excelスタイルリストの準備
以下を事前に登録します:
- 「壁下地割付(○○)」シートに部材スタイルを登録
- 登録後は Excel を必ず閉じる
- 壁スタイルと連携する場合は 「壁スタイルタイプ(片面)」シートも整備(6022形式でも参照名として必須)
スタイル環境設定
AReX の [スタイル環境設定] で使用する Excel のパスを設定します。
手順(STEP)
[AX‑CM]タブ →[施工モデル]パネル →[壁下地 割付] を選択します。
※パーツ化された壁は非対応。実行前にパーツを削除してください。
単一の壁 → そのまま選択
複数壁を一枚として割り付けたい場合 →オプションバーで [複数] にチェックし、対象壁を追加/削除 → [終了]
※複数壁の場合は 構造・下地のみ生成、仕上材は作成されません。
ダイアログ左側のプルダウンでマテリアルスタイルを選択します。
- スタイルセットが登録されている場合:
→ **中央(構造)/右側(下地・仕上)**が自動入力されます。 - 自動入力されない場合:
→ Excel の入力ゆれ、スタイルセット未登録が原因。手動選択も可能。
[登録] ボタンで、マテリアルスタイルに構造・下地・仕上のセットを紐付け可能。
これにより次回から自動入力されます。
[グループ化]:作成される部材をグループとして扱いたい場合に使用
ピッチ・オフセット・サイズなどは各部材設定に応じて入力
(詳細は Excel のスタイルリストで定義)
**[OK]**で部材が作成されます。
- 開口部のボイド厚は「元壁厚 + 仕上厚」で決定
- 厚み不足 → ボイド未貫通 → 手動調整が必要
壁スタイル(関連コマンド)
壁下地割付と併せて使用することが多い「壁スタイル」の最新仕様ポイント。
最新仕様
- **片面タイプ(壁スタイルタイプ)**対応
- 自動命名・任意命名(25.12.23.1ver〜)
- [タイプを更新する]:既存壁タイプの上書き/別名保存
- 仕上・下地のコピー(ダブルクリック)
- **COST算出方式(R/M/W)**の設定
Excel では
➡ 「壁スタイルタイプ(片面)」というシート名が必須
です。
まとめ
- 壁下地割付は、施工レベルモデルを部材単位で自動生成する中核コマンド
- 最新仕様では、複数壁まとめて割付、スタイルセットの自動選択、設定イメージ図など大幅強化
- 壁スタイル(片面タイプ・命名・タイプ更新)と組み合わせることで、意匠〜施工の整合が取れる
- Excel スタイルリストの整備が成功の鍵
