はじめに
AReX-Styleは、建築BIM業務を効率化するための自動化コマンド群を提供しています。
本記事は、AReX公式ポータルで紹介されている機能のうち、【初期設定】コマンドに関連する「共有パラメータファイル」について、実務での活用方法やカスタマイズのポイントを詳しく解説するAcademy向けガイドです。
共有パラメータファイルは、AReXの自動化処理が利用する Revit標準のパラメータ辞書 です。
このファイルに登録されたパラメータは、AReXの初期設定を通じてプロジェクトに追加され、各コマンドの動作を支える基盤となります。
さらにこのファイルは、ユーザー自身で編集できる柔軟な仕組みを持っており、
- 自社で使いたい独自パラメータを追加したい
- 不要なパラメータを整理したい
といったニーズにも対応できます。
AReXを自社仕様に最適化するための基礎知識として、ぜひ本ガイドをご活用ください。
共有パラメータファイルとは
共有パラメータファイル(.txt)は、Revitがパラメータを識別するための標準フォーマットです。
AReXはこのファイルを参照し、初期設定時に必要なパラメータをプロジェクトへ登録します。
共有パラメータファイルには、以下のような情報が記録されています。
- パラメータ名
- データ型(文字列、整数、長さなど)
- GUID(Revitがパラメータを識別するための固有ID)
- グループ名(分類)
AReXの自動化処理は、この共有パラメータファイルに登録された情報をもとに動作します。
AReXとの関係:定義ファイル → 共有パラメータ → プロジェクト
AReXのパラメータ管理は、次のような流れで構成されています。
AReXのパラメータ定義ファイル(設計図)
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共有パラメータファイル(Revit標準形式に変換)
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プロジェクトパラメータ(実際に使うパラメータ)
- パラメータ定義ファイル
AReXが参照する“設計図” - 共有パラメータファイル
Revitが理解できる形式に変換されたデータ - プロジェクトパラメータ
モデル内で実際に使用されるパラメータ
この構造を理解しておくと、AReXの初期設定がどのように動作しているかがより明確になります。
共有パラメータファイルはユーザーが編集可能
共有パラメータファイルは、AReXのパラメータ定義ファイルとは異なり、ユーザー自身で編集できます。
追加できる内容の例
- 自社独自の管理項目
- プロジェクト固有の情報
- AReXの処理に影響しない補助パラメータ
削除・整理できる内容の例
- 自社で使用しないパラメータ
- 過去に追加したが不要になった項目
AReXは柔軟な仕組みを採用しているため、共有パラメータファイルを適切に管理することで、
AReXを自社のワークフローに合わせて拡張することができます。
編集時の注意点(重要)
パラメータ定義ファイルを編集する際は、以下の点にご注意ください。
誤った編集はAReXの動作に影響する可能性があります。
- AReXが使用する既存パラメータは削除しない
➡️ AReXの動作に影響する可能性があります。 - GUIDを変更しない
➡️ Revitが別パラメータとして認識してしまいます。 - グループ名の変更は慎重に
➡️ パラメータの分類が変わり、管理しづらくなる場合があります。 - バックアップを取ってから編集する
➡️ 万が一の復旧が容易になります。
AReX_Parameters.txt の編集方法
Revitの[管理]タブ → [共有パラメータ]から、AReXフォルダ内に格納されている共有パラメータファイル「AReX_Parameters.txt」を開きます。
必要なパラメータを追加したり、不要な項目を整理します。
AReXのパラメータと混同しないよう、グループ名を分けて管理するのがおすすめです。
まとめ
共有パラメータファイルは、AReXの自動化処理を支える重要なデータであり、ユーザー自身でカスタマイズできる柔軟な仕組みを持っています。
- 自社独自のパラメータを追加できる
- 不要な項目を整理できる
- AReXを自社仕様に最適化できる
適切に管理することで、AReXの自動化精度を最大限に引き出し、プロジェクト全体の品質向上にもつながります。
AReXをより深く、より自社にフィットさせるための基礎知識として、ぜひ本ガイドをご活用ください
